先日行われたチャンピオンズリーグ2018 公認大会1stに参加しました.
☆今回の担当場所
本戦:1戦目~6戦目,8戦目(7戦目は休憩)
3on3:1,2,4戦目(3戦目は休憩)
あまり細かいお話やどういう裁定を出したかは言えませんので,簡単にどういうミスが多かったかだけ説明します.
☆ジャッジを呼ばれた主な理由
ベンチ系カードによるミス
【ウソッキー・パラレルシティ・スカイフィールド】
例①:ウソッキーで5匹目を出せないのに出してセットアップしてしまった.
例②:パラレルシティで4匹目を出せないのに出してワンダータッチをしてしまった.
例③:スカイフィールが出ていないのに6匹目を出して気づかずにライオットビートの打点が上がって相手のポケモンを倒してしまった.
などです.間違えないように十分に注意しましょう.
☆ジャッジとはどういう仕事なのか
プレイヤー視点でジャッジというとどういうイメージでしょうか.
私の去年までの印象だと
①とりあえずミスをしてジャッジは呼ばれたくない(ペナルティが来てしまう)
②ちょっと話すだけで注意してくるし細かいことに口を出してくる面倒な人
③その癖に配信卓でミスを見逃す
とにかくろくろく良いイメージがない仕事です.
しかし,実際にジャッジをやってみると印象は変わりました.1つずつ見ていきます.
①ジャッジだって対戦卓でミスがないこと(=すなわち自身が呼ばれないこと)が理想です.でも残念ながら人間だからミスはあります.そうすると呼ばれるのがジャッジです.「こいつやってはいけない悪いことしたんだからペナルティを出せ,サイドをよこせ!」というような感情がむき出しの言い方をするプレイヤーも中にはいます.
ジャッジはプレイヤーをいじめる人もしくはペナルティを与える人ではありません.
ジャッジはプレイヤーからは嫌われるし恨まれるし,ペナルティを出すことは正直うれしくないし非常に辛いことです.その点を理解してほしいと思っています.
ジャッジは公平な立場で正しい状態にできる限り戻し,プレイを円滑に進める仕事だと考えています.
なのでミスが起こらないように,汚い盤面を整えるように言うなど対戦卓には非常に気を使っています.ただボーっとこのデッキが多いとかどっちが勝ちそうかなどを見ているわけではありません.
②ジャッジはちょっと対戦卓で話しただけですぐに飛んできて,コーチングになるから話すな,対戦卓に近寄りすぎるなと言います.私も何度も言ってました.正直な話をするとこれも言いたくはないんです.でも放っておくと声がどんどん大きくなるし,対戦卓の周りにプレイヤーが集まって対戦している人の迷惑になるのです.つまり,これも円滑な運営のためにやっていることだと分かります.確かにプレイヤーが対戦卓を見たい気持ちもよく分かります.私だってプレイヤーとしては対戦の様子を見たいし,いろいろと話しながら考えるのも楽しいですから.でもそれを許してしまうと,ふと誤って言ってはいけないことを言ってしまったり,対戦者の迷惑になったりするのです.特に1000人以上いるのでそういうことはないように徹底しなければなりません.なのでここもかなり気を使っているのです.
③プレイヤーとして配信卓(特にネットにアップされるやつ)を見ていると,「なんであんなひどいミスを見逃したんだ」と思います.しかし,実際に配信卓に立ってみれば分かりますが,純粋にプレイヤーの勝負を楽しんでいるのではなく,かなり気を使っています(全く勝負を楽しんでないわけではありませんが).
このプレイヤーはサポートを使ったか,エネルギーを付けたか,スタジアムを出したか,逃げたか,盤面が汚くないか,遅延行為はないか,ベンチは何匹か,グッズは使えるか……
かなり気を使ってみています.ジャッジはいかなる時であってもプレイヤーを公平に見なくてはなりません.こちらのプレイヤーが何を使うのかな?どうするんだろう?プレイングがうまいな?と楽しんでいるプレイヤーとは違い,ミスがないように,ミスをその場で指摘できるようにと必死で見ています.
ただジャッジも人間です.ミスを見逃すこともあります.しかも同じようなデッキの同じような試合を何十いや何百と見ています.どうしてもミスは起こってしまいます.
以上のことから本来であれば,
ジャッジはミスを減らし,ミスがあった場合はミスを正すようにする人
=プレイや運営を円滑に進めるための人
なのです.
そのため本来プレイヤーはジャッジに感謝すべきなのですが,実際には厄介者扱いで嫌われ者です.そのためジャッジは残念ながら褒められることはないのです.なのでプレイヤーの方からありがとうございますと言われるとジャッジをやっていて良かったととてもうれしい気持ちになります.
今回,少しでもジャッジについて知って頂きたくて書きました.
次回はどうしてジャッジをするのかを書こうかな?
☆今回の担当場所
本戦:1戦目~6戦目,8戦目(7戦目は休憩)
3on3:1,2,4戦目(3戦目は休憩)
あまり細かいお話やどういう裁定を出したかは言えませんので,簡単にどういうミスが多かったかだけ説明します.
☆ジャッジを呼ばれた主な理由
ベンチ系カードによるミス
【ウソッキー・パラレルシティ・スカイフィールド】
例①:ウソッキーで5匹目を出せないのに出してセットアップしてしまった.
例②:パラレルシティで4匹目を出せないのに出してワンダータッチをしてしまった.
例③:スカイフィールが出ていないのに6匹目を出して気づかずにライオットビートの打点が上がって相手のポケモンを倒してしまった.
などです.間違えないように十分に注意しましょう.
☆ジャッジとはどういう仕事なのか
プレイヤー視点でジャッジというとどういうイメージでしょうか.
私の去年までの印象だと
①とりあえずミスをしてジャッジは呼ばれたくない(ペナルティが来てしまう)
②ちょっと話すだけで注意してくるし細かいことに口を出してくる面倒な人
③その癖に配信卓でミスを見逃す
とにかくろくろく良いイメージがない仕事です.
しかし,実際にジャッジをやってみると印象は変わりました.1つずつ見ていきます.
①ジャッジだって対戦卓でミスがないこと(=すなわち自身が呼ばれないこと)が理想です.でも残念ながら人間だからミスはあります.そうすると呼ばれるのがジャッジです.「こいつやってはいけない悪いことしたんだからペナルティを出せ,サイドをよこせ!」というような感情がむき出しの言い方をするプレイヤーも中にはいます.
ジャッジはプレイヤーをいじめる人もしくはペナルティを与える人ではありません.
ジャッジはプレイヤーからは嫌われるし恨まれるし,ペナルティを出すことは正直うれしくないし非常に辛いことです.その点を理解してほしいと思っています.
ジャッジは公平な立場で正しい状態にできる限り戻し,プレイを円滑に進める仕事だと考えています.
なのでミスが起こらないように,汚い盤面を整えるように言うなど対戦卓には非常に気を使っています.ただボーっとこのデッキが多いとかどっちが勝ちそうかなどを見ているわけではありません.
②ジャッジはちょっと対戦卓で話しただけですぐに飛んできて,コーチングになるから話すな,対戦卓に近寄りすぎるなと言います.私も何度も言ってました.正直な話をするとこれも言いたくはないんです.でも放っておくと声がどんどん大きくなるし,対戦卓の周りにプレイヤーが集まって対戦している人の迷惑になるのです.つまり,これも円滑な運営のためにやっていることだと分かります.確かにプレイヤーが対戦卓を見たい気持ちもよく分かります.私だってプレイヤーとしては対戦の様子を見たいし,いろいろと話しながら考えるのも楽しいですから.でもそれを許してしまうと,ふと誤って言ってはいけないことを言ってしまったり,対戦者の迷惑になったりするのです.特に1000人以上いるのでそういうことはないように徹底しなければなりません.なのでここもかなり気を使っているのです.
③プレイヤーとして配信卓(特にネットにアップされるやつ)を見ていると,「なんであんなひどいミスを見逃したんだ」と思います.しかし,実際に配信卓に立ってみれば分かりますが,純粋にプレイヤーの勝負を楽しんでいるのではなく,かなり気を使っています(全く勝負を楽しんでないわけではありませんが).
このプレイヤーはサポートを使ったか,エネルギーを付けたか,スタジアムを出したか,逃げたか,盤面が汚くないか,遅延行為はないか,ベンチは何匹か,グッズは使えるか……
かなり気を使ってみています.ジャッジはいかなる時であってもプレイヤーを公平に見なくてはなりません.こちらのプレイヤーが何を使うのかな?どうするんだろう?プレイングがうまいな?と楽しんでいるプレイヤーとは違い,ミスがないように,ミスをその場で指摘できるようにと必死で見ています.
ただジャッジも人間です.ミスを見逃すこともあります.しかも同じようなデッキの同じような試合を何十いや何百と見ています.どうしてもミスは起こってしまいます.
以上のことから本来であれば,
ジャッジはミスを減らし,ミスがあった場合はミスを正すようにする人
=プレイや運営を円滑に進めるための人
なのです.
そのため本来プレイヤーはジャッジに感謝すべきなのですが,実際には厄介者扱いで嫌われ者です.そのためジャッジは残念ながら褒められることはないのです.なのでプレイヤーの方からありがとうございますと言われるとジャッジをやっていて良かったととてもうれしい気持ちになります.
今回,少しでもジャッジについて知って頂きたくて書きました.
次回はどうしてジャッジをするのかを書こうかな?
コメント
私のような初心者を抜け切れないプレイヤーからしますと、
ジャッジの皆様のおかげで楽しい大会であったなあと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
(リンクいただきました。)
池袋では観戦勢でしたが息子の試合で他のジャッジの方にお世話になりました。
不正絡みの残念な事案でしたが、まさにあとむさんの仰る通り、悪いことしたんだからペナルティ出せという気持ちでしたが、対応されたジャッジの方お二人とも冷静にご判断されていたと思います。結果は黒と断定出来なかったので微妙な裁定でしたが。それでも後でそのジャッジの方に納得いかない裁定を謝罪されてしまいジャッジが出来る精一杯の事とその判断の難しさ苦しさを垣間見て、本当に大変なのだなと恐縮した次第です。
この記事を拝見してポケモンカードはポケカを愛するジャッジやオーガナイザーの方々に支えられているのを再確認し、やっぱりポケカって素敵なコンテンツだなと思いました。
感謝して頂きありがとうございます.ありがとうと言ってもらえるだけでもうれしいです.こちらもリンク頂きます.
>>Rタナカさん
不正に関しては悪いことなのでペナルティを出してほしいと思うことは当然だと思います.私が言いたいのは意図せずにやってしまったことに対して「ペナルティを出せ」という姿勢はジャッジとして見ていて苦しいと思っている(ペナルティを出したくて出しているわけではない)ということです.正直不正は論外で出場停止・一定期間の出場停止などと非常に重いペナルティになるとペナルティシートにも明記されています.
ジャッジとしては大変申し訳ないのですが,現状明記されていない以上第3者の介入を認めてはいません.ジャッジとしてももちろん不正行為はあってはいけないと思っています.ジャッジは不正がないように対戦卓を見守らなくてはならないのですが,現状それが出来ていなかった可能性があります.本当に申し訳ございません.
言い訳になってしまいますが,不正もしくは不正らしき行為をしたプレイヤーに対してどのように対処をするのかなどはジャッジ間でも話し合いが行われており,共有等もされています.本来であれば不正をその場で見つけられればいいのですが…なかなかそうもいきません.ただ,ジャッジ全体の総意として不正はあってはならないものであり,プレイヤー同様に不正は撲滅させたいと思っているということは間違えありません.私も一応プレイヤーの1人ですしね.
ひとつ注意して頂きたいのは,ジュニア・シニアプレイヤーは比較的横を見たりするなどの相手のプレイを見ていないことが多々あるということです.その隙を狙って不正が起こる可能性があります(トラッシュからサーチャーを見えないように手札に加えるなど).プレイに集中すること,また不正らしき行為を見かけた場合は遠慮なくジャッジを呼んでくれてほしいとお子様に伝えてくれると幸いです.またジャッジの内容が不服の場合は別のジャッジに上告することも可能です.
以上,よろしくお願いいたします.
自分が小さいから相手にナメられた。と思ったらしく、沢山食べて大きくなってやる。などと当たらずといえども遠からず?なことを。。その前に他所見すんな!と言っておきます。